棚田に吹く風
VIENTOコンサート     

2003年5月24日(土)
PM1:30〜2:30


 ご報告

周囲の棚田は田植えをほぼ終え、今は水面に景色が美しく映っています。土で新しく塗ったばかりの畦には草が生えず黒々として、また草を抜いたばかりの石垣もきれいに見えています。私の好みでは、一年で一番美しい季節です。

美しい棚田

その美しい季節に、ぜひコンサートを開きたいという吉川さん(VIENTOで笛を吹く方)の強い意思で、今回のイベントは始まりました。

さて、せっかく美しい季節なので、まず10時から散策に向いました。第1回の参加者は10人ほどです。天気は曇りで、棚田の水面に青空が映えるという景色にはなりませんでしたが、十分に美しかったです。寒川水源までの3kmの半分ほどを歩いて帰ってきました。ちょうど田植えをしているところが数か所ありました。第1回散策は10時10分から11時近くまでかかりました。

11時50分頃から、NHK熊本の撮影で、ヘリコプターが寒川上空を飛び回り、撮影のために、VIENTOのお二人は棚田の農道で太鼓を叩き笛を吹き、散策参加者十人は手が痛くなるまで手拍子を続けたのでした。ヘリの中と地上は携帯電話が切れ切れにつながる程度で、どれくらい笛を吹けばいいものやらわからず、お二人はなかなか大変だったと思います。

NHK撮影用の演奏

撮影が終わり、1時半からはコンサート。お客さんは50人弱で、愛林館の有料コンサートとしてはまずまずの人数でした。熊本市や千丁町からわざわざ来てくれたVIENTOの根強いファンの皆さんもいました。シンセサイザーから出る太鼓やドラムの音もなかなか面白いものです。笛はケーナ・オカリナ・サンポーニャ、および竹の吹き口をパイプで太い芦につないだ二重の笛(名前を失念)といろいろで、音の表情に違いがありました。

VIENTOコンサート 屋外レストラン

コンサートの後、第2回の棚田散策。少し雨もぱらつきましたが、歩けないほどではなくてよかったです。市内全域をくまなく写してまわっている写真家の山本さんもおっしゃっていましたが、昨年まで稲を育てていた田が減反で草むら(耕作放棄とは違います)になったりしていて、毎年変化があります。

なお、この日は愛林館のレストランは、玄関前の木の下で営業しました。風が強かったのですが、それさえなければなかなか気持ちのよいものだったと思います。

小遣いで入場料を払って聞いてくれた子供たちもいて、イベント全体としては成功でした。棚田に映った空が青くなかったことだけが残念です。




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