さて、そういう経緯を経ての第4回。例によって事前申し込みは一切不要ですから、何人集まるのかは全くわかりません。しかし、霧島町で昨秋「食の文化祭」を開催した中心人物であるCさん(管理栄養士であり、子供から老人までの食育に取り組んでいる方です)とは、南日本新聞の記事を見かけて以来連絡を取り合い、今回参加してくれることがわかっていました。また、第2回に来てくれた福岡県庁のSさんの紹介で、福岡県大木町(筑後平野の農村で、キノコ栽培が盛んです)のむらづくりグループも来る、と前日に連絡がありました。私の主催するインターネットの掲示板の常連組である市内のTさん、宮崎のYさんも前夜から集まって、焼酎を飲みながら準備に余念がありませんでした。 当日は、多少の不安はありましたが、朝から続々と人が集まってくれました。プロの写真家のO君が料理の写真を撮ってくれて、Cさんにはお話を聞きながら料理カードに書き込んでもらいました。また、わざわざ持ってきてくれた布をテーブルに敷いてくれたり、花を飾ってくれたりで、事務机がとっても華やかになりました。
集まった料理は前回より少し減りましたが56種。県外組では、他に鹿児島の蒲生町からKさんも参加してくれました。奥さんの仕事がお忙しいので、料理はもっぱらご亭主の役割なのだそうです。大木町の皆さんは、しめじのフライを揚げてくれました。天ぷらは食べたことがありますが、パン粉のついたフライは初めてでした。 今回は参加者が減ったことを利用して、出品者全員に一言しゃべってもらいました。皆さんそれぞれに思い入れがあることがよくわかりました。旬のタケノコ、サラダ玉ねぎ、山菜の料理が多数並びました。
また、今回はなぜか「えび飯」の出品多数。例によって各家庭で違う工夫の凝らされた料理を比較する楽しみを味わいました。私の印象に残ったのは、塩さばの入った煮染めでした。田植えが終わった後のさなぶりの定番料理だったそうです。今では海からわずか30分の久木野ですが、昔は魚は貴重品。刺身はほとんどなく、主に干物を食べていたのだそうです。さなぶりはかなり重要な行事ですから、ちょっと奮発したのでしょう。煮染めには動物質は入っていないのが普通です。
私個人としては、前回好評だった豚足のタイ風煮を出したのですが、当日の朝にいろいろと準備をしながら火にかけたもので、煮詰めすぎて失敗。ノビル味噌はうまくできましたが、白いご飯がなかったので、皆さんあまり手が出ていないようでした。 食べ物を実際に味見しながらの会話はいつもはずみます。また、夜にコンサートを開く予定の、猿回しの村崎さんも一曲歌ってくれて、会場はいよいよにぎやかでした。
次回は冬に開催しようと考えています。そろそろ、「伝統食」とか「行事食」といった部門を設けたりしようかなとも考えています。また、市内の他地区でも同様の行事が行われそうな話を聞きました。 これまでの料理カードは、すべてコンピュータに蓄積してあり、それぞれの回ごとにCDと紙の報告書にまとめ、販売しております。CDはエクセルの表にカラー写真がついていますから、材料ごとの検索などに便利です。(1050円です。)紙版は、白黒印刷が525円、カラー印刷が1260円です。写真入りで、A4版1ページに二つの料理が載っています。(一部写真のない料理もありますことをご了承下さい。)ご希望の方はご一報下さい。 では、次回は皆さんも手作り料理とともにご参加なさいませんか? お待ちしております。 写真撮影:奥田彰人 |
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