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第7回家庭料理大集合!ご報告

2007年4月30日(月)




第7回家庭料理大集合は、4/30に予定通り開催しました。今回は66品集まり、やっぱりお腹いっぱいになりました。

イベントでは「瞬発力」を重視する愛林館ですが、家庭料理大集合の場合は何品集まるか当日まで全くわかりません。第1回の開催前に「事前申し込みを」と呼びかけたのですが、1人しか出してくれなかったので、ムダな手順を減らして参加をしやすくした方が得策と判断したためです。今回の出品のお願いも、愛林館だよりで呼びかけ、JA女性部の会議に顔を出した以外はあまりしなかったのですが、いっぱい集まって良かったです。

今回は食育面を強めようと思って、市の給食センター、小学校、中学校に呼びかけ、常連の初野保育園の田中園長(栄養士の職員も派遣してくれました)もいて、学校関係者は結構数がふえました。地元の中学は部活動の試合とぶつかって、生徒が来なかったのは残念でしたが。。。

また、池部美恵子先生にも来てもらいました。いつも料理の指導をしてもらうので、一度はこのイベントで地元のいろいろな料理を食べてもらいたかったのです。
先生のコメントは:
・身近な素材を、自分の体調に合わせて味付けした家庭料理は毎日食べても飽きない。レシピー通りに作るのではだめ。
・野菜や山菜の処理方法は長い間に蓄積した毒抜き法。
・料理の基本に立って、料理をしているうちに心がこもる。大切なところは自分が楽しみ、自分のために作ること。

といった風でした。仲間内からは出てこない言葉があります。先生は何回もお会いしていて信頼感ができているから、すごく響きました。県の地域づくりマイスターの制度に感謝します。

また、会場にはRKKテレビ「アグリウォッチング」の取材もありました。家庭料理大集合ではなくて、食の名人になっているNさん、Kさんの取材です。お二人は午後に豆腐作りとそば打ちの教室も開きました。

池部先生にお話ししていただきました 「アグリウォッチング」の取材

これまでよりも1時間ずらしての開催で、味見の時間はちょうどお昼ご飯になって、お腹が空いて良かったのではないでしょうか。66種類の料理を少しずつ食べるというのも何とも贅沢な時間でした。山菜も数多かったし、遠く枕崎市から参加のKさんはかつおの内臓や腹皮など、産地ならではの素材を料理してくれました。お隣の出水市からは、酪農家のSさんが牛乳を使った料理を出品。霧島食育研究会の千葉さんの講演が出水であったときに、ちょこっとお話を聞きに行ったのですが、その時の担当者(県職員)が連絡をしてくれたとのことです。こういうつながりが嬉しいですね。私の両親が一時南米パラグアイに転勤になり、そこで覚えたパンのようなものを作っていましたが、似たものが出ていて懐かしかったです。

鰹の腹皮の煮付け/珍子・内臓の煮付け いたどりのきんぴら

会場では、いつも活躍してくれる霧島の千葉さん(今回は娘さんも同行)、大隅半島から来てくれたKさん、嘉島町のMさんとMさん、元助手KさんOさん、前夜から残ったTさん、フォレストモンキーバンドのミキサーH君などなど、すごく働き者のボランティアスタッフが協力してくれました。どうもありがとうございました。また、小暮剛シェフも前夜からご参加で、おいしいおから料理を食べさせてくれました。

働き者のボランティアスタッフ 前夜から引き続き参加してくれた小暮シェフ

今回、私は前日と前々日に霧島の「大人のための食育セミナー」に参加していて忙しく、出品作は昨年漬けた梅酒でした。ちょっと手抜きかな。。。砂糖を梅の半分の量にして、ホワイトリカーでなくて35度の伊佐錦で漬けました。すっきりしてうまいのです。ちなみに、夏の働くアウトドアで採ったものを漬けたまたたび酒も出しましたが、もう少し熟成を、と池部先生が言っていました。

そばぜんざい ゆで卵とゆで里芋


しいたけ寿司 久木野大豆のおからイタリア風カレー風味

地元の人、遠くの人、いろいろな力がうまく合わさって、非常に楽しいおいしい時間ができました。皆さんどうもありがとう!


<<霧島の千葉さんからは、下のような感想が来ました。>>


山菜いいなぁ!

今回は出品数も多くてにぎやかでしたねーー。前日からお手伝いに行く予定でしたが、都合がつかずごめんさい。

10時から、「今回はなんだか多いなー」という感じで、常連さん以外の参加もいつもより多いようでしたね。

今回の館長の話も、今までと少し変えていて、このイベントは「同じ料理でも味が違うのでそんな事を楽しむ場」、人生の中の数万回の食事のうち「何回か」集まって食を楽しむ場、といったことでした。

ココの家庭料理大集合の一番の楽しさは、なんといっても、春の山菜料理です。今回はとしえさんの「こごみとうどのきんぴら」「蕨とつわ、蕗の漬物」「たけのことつわの白和え」や蕗の佃煮とかサイコーーでした。

あと、上手だなぁと感心したのが「紫芋あん入りのよもぎのまんじゅう」、いもあんの中にシナモンが入っているのです。

「そばぜんざい」にはビックリ。ふつうのそば切り入りのぜんざいなのです。

私は前回と同じ「しいたけ寿司」、前日干ししいたけをきらしていたので車でちょっと離れた店まで買いに行った程の、力の入れようの一品。まぁ本当は、作って持ち歩くのに便利なのと、結構すぐなくなってしまい、気分がいいことが理由です。

そして何といっても、今回は池部先生の言葉に感動しました。

「基本的な事を踏まえた上で料理をやっていくうちに心がこもるもの」「時々は、あーめんどくさい!と思うこともあるけれど、そういう時は自分の体調が悪い時、と思ってください。」なーーんてなかなかいえることばではないなぁ。

給食関係の方や出水のかたもいらして、おもしろい会でした。今後も楽しみです。ごちそうさまでした!!!

いつもながらとっても美味しくて楽しい会でした。