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田助手(たすけて)2007 ご報告

2007年6月14日(木)〜18日(月)



↑茶色くなっているところが今回草刈りをしたところです。左の田は水を入れ復元中


6/14(木) 合宿開始
・本日より田助手の合宿を開始。西日本新聞と毎日新聞が募集記事を掲載してくれて、福岡より問い合わせ多数。
・でも参加者は昨日からの二人と常連Mさんという20代の3人。皆草刈り機に慣れた人間なので気が楽。
・今回の合宿でも、働くアウトドア同様に夕食は参加者が作るようにしようかと思ったが、短期だし労働中心でいくことにしたので、夕食は愛林館の料理グループに作ってもらう。
・午前中の作業は復田予定地周辺の草刈り。KKTより取材があり、M記者に草刈り機を使ってもらう。
・午後は、復田予定地の対岸の斜面へ。一かたまりのかなり広い耕作放棄田があり、ここをとにかく刈ることにした。20年近く放置されたところもあるらしい。
・下から順に刈りたかったが、入り口が分からず、道路に隣接して一番入りやすいところから着手。
・全くの素人だったK君もかなり草刈りがさまになってきて、よく慣れたT君、Mさんと私の4人で結構刈ることができた。

作業前の田んぼ 田助手

6/15(金)  草刈り続行
・昨日の草刈りを続行。
・1週間滞在した若い研修生(K君、T君)は朝に帰宅。いろいろと働いてくれてありがとう。
・代わって、今日からはボランティア常連のK氏(熊本市)も参加。草刈り機には私より慣れていて、指導も上手で助かった。福岡からは西日本新聞を見たF氏が朝から、H氏も昼から参加。
・F氏(団塊の世代)は放射線技師で、高校時代の私の写真も撮っていたようだ。H氏は60代で定年すぐかと思ったら71歳ということでびっくり。
・午前中は雨で一時間ほど日和見。
・K氏は「加勢川開発研究会」の会員でもある。加勢川は熊本市の江津湖などの湧水が水源で、緑川に注ぐ支流。投網で取ったという鯉も差し入れてくれた。ぶつ切りにして鯉こくにしようと思ったら「そんなもったいないことを」と却下。刺身を取ってくれた。1週間泥を吐かせたということで、臭みが無くてうまかった。

ひたすら草刈り機で草刈り 鯉の刺身も作ってくれました。

6/16(土)  草刈り続行
・今日も腹一杯草刈りだ。とは言え、雨が多くて余儀なく休憩も。
・Mさんは朝一旦帰宅。午前中で帰るつもりだったF氏は、昼前に差し入れてもらったビールを我慢できず、夕方まで草刈りしてくれた。もっとも、草刈りが面白くなってきたという一面もあるという話だった。ありがとうございます。
・対岸から見ると、刈った跡は結構広くなってきた。

田助手 田助手

6/17(日)  草刈りと復田と
・昨夜からU氏(熊本出身だが福岡在住)が参加。今回は熊本県人が少ない合宿となった。
・午前中は相変わらず草刈り。バラの木が多く、なかなか刈りにくい。
・草刈りの楽しみは、草に埋もれた石垣や通路や溝が見えてくるところ。昔の人の気持ちをしのぶこともできる。
・猪の掘った穴(クズの根を探したらしい)やねぐらや泥浴び場もあちこちにある。草を刈ったので、しばらくは来ないだろう。
・午後は復田作業。水曜に刈った草にグリセリン(バイオディーゼルオイルの副産物)をかけながら燃やしてみたが無理だったので、一輪車で隣の田へ運ぶ。これが結構疲れた。
・草刈り中にトックリバチの巣も発見。蜂が見あたらず、被害はなかった。

田助手 トックリバチの巣

6/18(月)  田を耕耘
・今日は水田中心。水俣市初の参加者T氏(いつもは写真やビデオを撮影してもらうのだが、今回は参加者)、再度来たMさん、熊本市内のMさん、古石から溝口総裁に加えてK氏で作業。耕耘機をO氏から借り、2台で耕す。
・一番上の水田には水を入れて溜めてみた。入ってくる水が少ないので、なかなか溜まらないが思ったより漏れも少ないようだ。
・下の方は草を移動し、耕耘機で耕す。水が入るのはだいぶ先になるだろう。
・午後は2人は耕し、4人は草刈り。草刈りの方はかなり進んで、上の方まで到達。
・これにて合宿は終了。草刈りについては大成功。復田はなかなか大変だ。

かなりの面積の草刈りができました 耕耘機で耕す

ということで、復田作業には10人日、草刈りには14.5人日を投入。草刈りはそれだけの成果はありましたが、復田はまだまだ作業が必要です。

その後
K氏の居残りボランティアなどで田に水を貯め、地元の農業委員兼自治会長の大川氏に田植えをしてもらい、7/2にとりあえず作業は終了しました。4枚のうち半分は香り米、半分は赤米です。赤米は七城町のT氏にいただいた種籾で、のげが長く、籾殻とのげが赤いので、秋になって穂が出れば田がピンクに見える予定です。

今回は水張りが主目的なので、お米が収穫できれば上等です。4年ぶりに水を湛える棚田は大変美しいものでした。また、ボランティアの皆さんの草刈りに触発された地元の集落では「来年からは自分たちで草を刈ろうではないか」ということで話がまとまったそうです。こんな波及効果ほど嬉しいものはありません。ボランティアの皆さん、どうもありがとうございました。