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愛林館の環境教育
森づくり
下草刈り 山の仲間たち つる切りの仲間たち
森林の公益的機能(水源涵養・二酸化炭素吸収・景観・安らぎ・表土保全などなど)は、日本全体で
年間70兆円、1ha当たりで279万円(林業白書による)ということです。

森林のうち41%(1千万ha)は人工林ですが、日本の林業にとって苦しい状況が久しく続いています。
手入れの行き届いた人工林は、公益的機能は自然林と同様です。しかし、木材価格が15年前の
半額になったため、経済合理性に任せていても手入れはされません。森林所有者の多くは、
倫理感からお金をつぎ込んで除伐・間伐をしています。

森林の公益的機能を山村はこれまで無料で提供してきましたが、もはや支え切れません。
そこで、熊本県でも納税者一人あたり年間500円という「水とみどりの森づくり税」を徴収することと
なりました。

県民の皆さんに広く応援してもらえることはいいことですが、皆さんは税金の使う先の、森林の実状は
どの程度ご存じですか?木材を大量に使う生活や社会、木材の流通、都市生活のコスト、
水の行方については?

実際の作業をしながら、こうした問題を考えてみませんか。
水源の森づくり
愛林館では、これまでボランティアの皆さんと、21haに及ぶ山に広葉樹を植え、下刈りを行い、
育ててきました。(ボランティアの森づくりでは、日本で最大級です。)人工林率が91%に及ぶ
水俣市では、奥山では自然林に近い照葉樹林(シイ、カシ、タブなどの常緑広葉樹林)を育てて、
水源を涵養すると同時に多様な動植物の住みかを作り出そうという目的です。

作業は以前に植林した森のつる切りを行います。木はある程度育ってきましたが、葛を中心につるも
育ってきました。夏の光をさえぎるつるは森の大敵。つるを切って、木の子どもたちの成長を助けて下さい。


<日時> 毎年4月(詳細が決まり次第ホームページに掲載)

午前9時愛林館集合。12時半まで作業をして昼食(有料)。
午後も作業を続けますが、もちろん午前中だけの参加も歓迎です。

<参加費>無料。

<いるもの>作業服、作業靴、軍手。 あれば鎌、剪定はさみ(片手用)、なた。

★作業に当たっては保険に加入します。怪我をした場合、主催者は応急処置をしますが、それ以上の責任は取れません。

★昼食は愛林館特製タイカレー・和風カレー(有料)を食べられます。

★食べられる山菜があれば山で天ぷらにして食べます。必ず食べられるという確約はできませんが。

★申し込みは不要です。
水源の森づくり つる切り

水源の仲間たち

水源の仲間たち

働くアウトドア
愛林館では、毎年山林労働を体験するための合宿「働くアウトドア」を開催しています。
短い期間ではありますが、山の仕事を体験して、森を育ててみませんか。
屋外で体を目一杯使った後は、とってもおいしい水やビールやご飯を味わえます。

<日時> 毎年9月(詳細が決まり次第ホームページに掲載)

<参加費> 無料

食事は参加者で当番を決め、自炊します。

<参加資格>
15歳以上で、まじめに森づくりの作業に取り組む方。
性別は問いません。中学生以下は、保護者同伴でご参加下さい。

<携行品>
○地下足袋(山林用スパイク付きが最良。なければ農業用の底の厚いもの。鳶用はだめ。底の厚い滑りにくい靴でも可)

○靴下(地下足袋の場合は先割れの軍足。靴の場合は、ズボンの裾を入れられるような長いもの)

○作業ズボン(濡れても動きやすいものを。ジャージも適。ツナギ、ジーンズなど厚いものは良くない)

○長袖シャツ(前開きで白っぽくて薄いものが暑くないので良い)

○帽子(できれば笠がよい。麦ワラ帽などつばの広いもの)

○滑り止めつき軍手・タオル・水筒(2リットル以上)・サンダル・小さいザック・雨合羽・着替え・常備薬(かゆみ止め・かぜ薬・胃腸薬など)・健康保険証・その他合宿生活に必要なもの

★汗をたくさんかくので、服は多めにお持ち下さい。
働くアウトドア つる切り

働くアウトドア 炭焼き

働く仲間たち

働くアウトドア 打上


愛林館

お問い合わせ:〒867-0281 熊本県水俣市久木野 1071
TEL&FAX 0966−69−0485