環境教育

     

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炭焼き
 
 愛林館では、NGO「環太平洋浄化300年計画」と一緒に、炭焼きの普及に努めています。
炭焼きこそ、二酸化炭素を固定できるただ一つの現実的な方法なのです。

 木を伐って燃やして炭を作って、なぜ二酸化炭素が固定できるのでしょう?
 それは、作った炭を燃やさないで利用することなのです。炭を土に入れれば、土壌改良材担って、土壌微生物の住みかが増えます。水の中に入れれば、やはり微生物の住みかになって、水質浄化に役立ちますが、こうした「燃やさない」炭はいつまでも残るのです。炭は空気中の二酸化炭素からできた植物の体で作りますから、炭を燃やさなければ、 二酸化炭素はいつまでも炭として残り、空気中へ放出もされないので、その分は空気中の二酸化炭素を減らしたことになります。

 伝統的な炭焼きは、燃料としての品質を追求したもので、見て美しいものでもありますが、愛林館ではもう少し楽に焼ける方法を提案しています。あまり難しく考えず、とりあえず炭を焼いてみましょう。

   

溝口式オイル缶炭焼き



 これは、誰にでも手に入る材料を利用して、3時間でできる炭焼きです。伝統的な土窯では1週間ほどかかる行程をぐんと短縮しました。愛林館で体験コースの一部としていつでもご利用できます(要予約。)
 詳しくは、溝口秀士著「すぐにできるオイル缶炭やき術」(01年12月創森社発行・1300円・愛林館でも販売中)をご覧下さい。






杉浦式鉄板天井窯(銀爺窯)



 伝統的な土窯は、泥を固めた天井ですが、これは杉浦銀治先生の指導を受けて、鉄板で取り外せる天井を付けたものです。材料や完成した炭の出し入れが非常に楽にできます。炭化時間は約36時間、5日で完成です。
 体験料についてはご相談下さい。


 


環太平洋浄化300年計画とは
 天草郡姫戸町で炭を焼く職人の溝口秀士さんが考えたもので、太平洋の周辺で、少しずつ息長く炭をやいて海に沈め、300年がかりで海をきれいにしようという遠大な計画です。300年前の、産業革命以前の美しい環境を少しでも取り戻そうという狙いもあります。また、その計画を進める団体の名前でもあります。
 溝口さんを総裁、県庁職員のFさんを事務総長、愛林館の沢畑を日本支部長として、その他に役員が多数います。

 




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